システムズは、11月15日(水)に東京・品川区のシステムズ本社セミナールームにて、「ホストもオープンレガシーも!モダナイゼーション徹底攻略」と題したセミナーを開催しました。長年使い続けることで塩漬けと化してしまったレガシーシステムをどのように可視化し、運用していくのかという問題への関心は高く、今回も沢山の受講者にお越しいただき盛況裡に終了することができました。改めてお礼申し上げます。

最初に事業推進室部長 中本周志が、「塩漬けシステムの実態についての説明やモダナイゼーションの正しい取り組み方などを踏まえたガイド」、「メインフレームを中心とした大型ホストコンピューターからオープン環境へのリライト移行の方法論」、「Windowsサーバー移行対策の基礎知識」といった3つのセッションの流れを簡単に紹介し、引き続きセッション1がスタートしました。

「25年ほど前からレガシーマイグレーションに参入しているシステムズはホスト系を中心とした大型汎用機の移行、そしてWindows系を中心としたオープンレガシーのモダナイゼーションを2本の柱としており、国内および海外で取得した18の特許技術を駆使した異種開発言語環境でのモダナイゼーションに実績のあるベンダーである」と説明し、システム担当者の高齢化や長年に渡る機能追加、ドキュメントの不整備などで塩漬け化してしまったシステムの再構築にはモダナイゼーションが適していると語りました。また、日本におけるテクノロジーハイプサイクルを発表したガートナーのプレスリリースに「レガシーマイグレーション」といったワードが入るという時代背景からも、デジタルトランスフォーメーション時代にこそレガシーシステムのモダナイゼーションが必要であることを強調しました。

次に、モダナイゼーションを行う場合の9つの手法を紹介し、資産の棚卸しと可視化をしっかりと行った上でプログラムの非互換の解消や変換難易度を把握し、変換ツールの作成やカスタマイズに入るといったシステムズの具体的なモダナイゼーションフローを紹介しました。また、モダナイゼーションはゼロからプログラムを作る新規開発に比べて、運用コストや開発コストのカット、再構築期間の短縮などのメリットがある上に、可視化による資産の最適化などさまざまな利点があることも説明しました。

最後に、古いシステムを新しい環境にする場合は、目的とリスクをしっかり考慮した上で最適なモダナイゼーションを検討していただきだいと、中本は強調しました。資産の可視化はもちろん、技術的な課題、マンパワー、移行リスク、期間、現場の悩みや経営からのプレッシャーなどさまざまな側面にも着目することがモダナイゼーションを行う上で重要であると伝え、セッション1は終了しました。
続いてマイグレーション事業本部 マイグレーショングループ プロジェクトマネージャーの大島理史による「ホストコンピューター/メインフレーム移行編」と題して、システムズで手掛けたモダナイゼーションの事例とその課題について説明がありました。

「1995年のホスト系レガシー対応から始まったシステムズのマイグレーション事業は、2000年前後からは汎用機からのマイグレーションやオープン系レガシーのマイグレーションが増えてきており、最近ではクラウド基盤への移行や複数台のホストを統合する際のマイグレーション、マイグレーションコンサルティングなど、お客様のニーズに合わせた展開をしている」と、多様性に富むマイグレーション事業について語り、システムズの得意とするQ言語やNATURALといった異言語をCOBOLに変換することで、コスト減やバッチの処理性能の向上、外部システムとの連携方式の統一や、トータルランニングコスト削減などが可能となった事例を紹介しました。また、実際にCOBOL から JAVAへと変換される様を当社独自の変換ツールを用いたデモ動画で披露し、より視覚的なアプローチを展開しました。

また、ERPによる新規構築とマイグレーションを組み合わせることでコストカットした事例や、短期間でホストを撤廃しオープン基盤に移行できた事例、システムズが得意としているホストからホストへのマイグレーションの金融事例、ホストはホストのままで維持メンテナンスの効率化のためRDB化した事例など、さまざまなマイグレーションケースを紹介しました。

最後にプロジェクトマネージャーとしての視点で考えた推進と技術の課題について「推進時は、お客様に作業工数、作業環境の把握をしていただくこと、移行後の保守をしっかりと行うことが大事である」と語り、文字コード、コンパイラ間の非互換、データ移行、運用、帳票、データベース、画面といった技術的な側面で起こりうるポイントについてもふれ、セッション2は終了となりました。
最後のセッションは開発事業本部 ソリューション開発グループ
チームリーダ 石川嘉士によるWindowsレガシー/VB(Visual Basic)のモダナイゼーション適応事例の解説でした。

「最近は、OSのサポートが切れているが新しい環境で今までと同じように動作させたいという要望や、老朽化したハードウェアを運営するための相談が多く、理由としてサポートの終了したWindowsはセキュリティリスクが高くなることや、VB6.0を知る技術者の高齢化が進み確保が難しくなっていることなどが言える」と語り、Windows10の登場と普及により、Windows10に切り替えるタイミングでVBモダナイゼーションの投資を上層部に提案しやすくなった点や、不景気による経費の削減、セキュリティ意識の向上など、これら要因もあって近年多くの問い合わせが増えていると解説しました。

このようなニーズを背景に、石川は本セッションの本題でもあるVBアプリの移行方法に話題を展開しました。「VB6.0からVB.Net2012/2015へのアップグレードは、VB6.0からの移行ツールの提供が2008で終わっているからストレートにはできない。そこで、いったんVB.Net 200302008にアップグレードした上で、さらに2012/2015にアップグレードするという2段階の操作が必要。ただ、アップグレードの際に共通プログラム群の仕様が異なる、データベースの接続仕様が変更される、サードパーティ製品では大幅な仕様変更がおきるといった注意すべき点がある」と語りました。

さらに、実際にMicrosoftアップグレードウィザードを使ったVB変換デモを行い、起こりうるエラー事例なども紹介し、このウィザードですべてが変換できるわけではないことを理解して欲しいと注意を喚起しました。

次に、サードパーティ製のアップグレードについても「表計算や入力支援などの製品を例に、VB6.0版とVisual Studio .Net版には互換性がなく移行ツールも用意されていない。ライセンス費用も削減できる.Netネイティブコントロールへの変換を希望する方も多いが、レポートには出力されない隠れた不具合がたくさんある」と説明しました。

この後、システムズのマイグ―ションアプローチとして、資産の棚卸、調査・分析、変換設計からテスト、運用までのしっかりとしたフロー説明に加え、システムズのVB変換ツールを使い実際に変換していく様をデモンストレーション方式で分かりやすく解説しました。

最後に、人事給与システム、生産・販売管理システム、作業管理システムなどVBモダナイゼーションの具体的な事例や、システムズの可視化技術をベースに現実的な改革案を提案する「総合診断サービス」について触れ、すべてのセッションが終了しました。

講演終了後にはそれぞれのプロジェクトマネージャーや担当者などが同席し、受講者からの質問や相談に個別に応対させていただきました。

今回参加いただけなかった方、また今回のセミナーの内容にご興味をお持ちの方は、お気軽に当社までお問い合わせください。